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2017年01月| 2017年02月 |- ブログトップ

支配する側 される側 -その倒錯の関係? [日記・雑感]

いつもご訪問ありがとうございます。

最近、たまたま読んだ本や新聞、聴いたラジオ番組などで、「支配と被支配」に関連する内容が重なった。

支配と被支配といっても、別に暴君や帝国主義の植民地の話ではない。ましてや、SだのMだのの話でもない。いや、ちょっとは関係するかな(笑)

副題の「倒錯の関係」もちょっと過激だ。「逆転の発想」というほどの意味なのでご容赦を。

これから書こうとしているのは、日常的な物やペットなどに関わる話だ。

若者は、携帯(スマホ)を使いながら、実は使われている、などというアレである。

NHKラジオに「ラジオ深夜便」という番組があって、バイオリニストの千住真理子さんのトークがあった。

彼女によると、演奏の際(だけではなく普段も)にはファウンデーションも含めて化粧をしないという。
名器ストラディバリウスに化粧の成分を含んだ汗が落ちて、表面のニスが変化しないように気を使っているのだそうだ。

若者のスマホと同様、名器に支配されているといってもよいかもしれない。

ベストセラーにもなっているユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』(河出書房新社)には、小麦の話が出てくる。

s-DSC09485.jpg

麦畑の芽吹き(群馬県高崎市にて)

人類は農耕を始めて、小麦を作物として栽培してきたけれど、小麦の立場からすると逆だという。

つまり、雑草には負けやすく、多くの水や肥料などを必要とする小麦は、人類を奴隷のごとく使って生息地(耕作地)を拡大してきたことになる。

なるほど、生物(遺伝子)の最終目標が「種の保存」であり、そのためにいかに子孫を残すかに腐心して戦略を立てていることは知っていたが、小麦の作物化は小麦の生き残り拡大戦略だったのか。

人類が小麦を食料として使って(支配して)いるのではなくて、小麦の拡大のために人類が使われて(支配されて)いるのだ!!

このような逆転の発想に頷ける事例は山ほどある。

ペットとの関係もそうかもしれない。

作家の内田百閒は、野良猫の子「ノラ」を飼い始めて、15円の牛乳が気に入らないと見るや21円のを買ってやる。
ついには、猫が食べないアラを味付けをし直して夫婦で食べたという(2017年2月6日付 朝日新聞「天声人語」)。

そういえば、昨年読んだポール・ギャリコ著『猫語の教科書』(筑摩書房)には、猫は飼い主の家を占拠し、飼い主を奴隷のように意のままに操ろうとしていると書いてあった。

猫が出ないようにドアを付けたり、物を落とさないように片づけたり・・・結局は猫の居心地の良い猫仕様の家になって、乗っ取られているというのだ。
猫を躾けるつもりが、逆に人間が猫に躾けられているというのだ。

先の内田百閒も、まさに野良猫の奴隷と化したのかもしれない。

実は、本ブログでは初めての紹介(カミングアウト?)となるが、私も捨て猫を飼っている。

昨年の3月、極寒の日に海岸まで散歩に出かけたら、松林で蹲って震えている真っ白い子猫がいた。
乳離れしたばかりらしく、まだしっかり歩くこともできず、凍死してしまいそうなので、拾ってきた。

その猫が私の膝の上で丸くなって寝入っていると、起こさないようにトイレも我慢してしまう。

私の膝も、完全に猫に乗っ取られてしまった。
私も猫の僕となってしまった。

まあ、別にそれでもイイけど・・・

子どもの頃に意味も分からず聞いていた流行歌、奥村チヨ『恋の奴隷』(作詞:なかにし礼、作曲:鈴木邦彦)をふと思い出してしまった。

【本ブログ内関連記事リンク】

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日本もトランプの自国第一主義?  名古屋議定書パブリックコメント開始 [生物多様性]

いつも拙い本ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
本ブログの更新は、せいぜい週一でしたが、このところ
ブログネタがなくなり、また大学稼業では試験など何かと多忙な時期でもあり、
ブログ更新が滞ってしまいました。

ところで、

連日のように、トランプ米国大統領の言動が世界中の話題になっている。

特定国からの移民・難民の入国禁止措置などは、反対陣営だけではなく、英国など同盟国首脳や連邦裁判所などからも反対意見が続出している。
安倍首相は、国会論戦でも明確な反対意見は表明しないようだけれども。

TPPなど経済政策では特に「アメリカ第一主義」が際立っている。
自国の経済を優先するあまり、地球温暖化の「パリ協定」からの離脱も表明している。(地球環境と一国至上主義 (その1)  気候変動枠組条約と京都議定書をめぐって

でも、これも今回が初めてではない。
かつての「京都議定書」でも当時のブッシュ大統領は、大統領就任直後に議定書から離脱してしまった。

やっと米国も参加する枠組み「パリ協定」が締結されたとたんに、またこの騒動だ。

「生物多様性条約」に至っては、米国は締結(批准)さえもしていない。

製薬業や食品業において、生物資源の利用や遺伝子組み換えに制限がかかるのを嫌がってのことだ。(地球環境と一国至上主義(その2)  生物多様性条約と名古屋議定書をめぐって

この途上国などに産する生物資源(遺伝資源)の利用とそれから生じた私益配分のルールを定めたのが「名古屋議定書」だ。
名前から分かるとおり、2010年に名古屋で開催された「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」で採択されたものだ。

この議定書は、世界各国の批准を経て、2014年から発効している。

しかし、議定書採択の舞台となり、議長国として取りまとめの中心となったはずの日本は、未だに名古屋議定書を批准していない。

産業界の懸念やそれを受けた関係省庁などの意見がまとまらず、国内での実施ルール作りが進まなかったからだ。

まさに生物多様性条約を批准しない米国と同じと言われても仕方ない!!??

トランプ大統領の移民・難民政策に明確な反対を唱えない日本は、米国追随と思われても仕方ない!!??

それでもやっと、名古屋議定書国内措置に関する指針案が策定され、本年1月20日からパブリックコメント(意見募集)が開始されるまでに至った。

これまで本ブログで何度も取り上げた「名古屋議定書」だけれども、早く批准をしてブログネタにならないようになってほしい!?

1月20日のパブコメ開始で、繰り返しの内容ではありますが、なんとか記事更新ができてホッと一息。

次回はいつ????
また、しばらくお休みさせていただくかも・・・・


【本ブログ内関連記事リンク】

偉大な英国、強大な米国?  ― 英米の選挙に思う一国至上主義の復活と環境問題

地球環境と一国至上主義 (その1)  気候変動枠組条約と京都議定書をめぐって

地球環境と一国至上主義(その2)  生物多様性条約と名古屋議定書をめぐって

「シーボルト展」をハシゴ ― 日本に魅せられた男の驚異的な日本収集

選挙と生物多様性

名古屋議定書採択で閉幕 COPの成果 -COP10の背景と課題(3)






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