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冬至とクリスマスの間 [ちょっとこだわる:民俗・文化・紀行・時事など]

 今日12月23日は天皇誕生日の休日。たまたま(といっては失礼だが)今上天皇の誕生日をお祝いする日だが、この天皇誕生日の祝日(国民の祝日)もすでに四半世紀になった。

 でも、世界中で、もっと昔からお祝いされている誕生日がある。それが12月25日、キリスト生誕(降誕)のクリスマスだ。

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クリスマスの飾りつけをした市庁舎(パラマッタ・オーストラリアにて)
夏のクリスマスはちょっと感じが出ない?



 キリストの本当の誕生日は不明だが、既にローマ時代には12月25日がキリストの誕生日と公認されたそうだ。しかし、その日付は、キリスト教伝播以前からヨーロッパ各地の風習となっていた「冬至祭り」が由来ともいわれている。キリスト教布教の初期の時代に、異教徒にキリスト教が取り入れられやすくするため、昔からの地元の風習をキリスト教の行事に取り入れたという。

 つまり、冬至とクリスマスは、繋がっているのだ。

 冬至は一年で最も昼間の時間が短くなる日で、日本では中国由来の二十四節気の一つだ。今年12月22日の冬至は、月が一晩中見えない旧暦11月1日の新月と重なり、19年ぶりの「朔旦冬至」となった。

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冬至の日の富士山(湘南海岸から)

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冬至の太陽高度は一番低い
陽光の海面(遠方の水平線上は伊豆大島)


 日本ではこの日には柚子湯に入ったり、カボチャを食べたりする風習がある。もっとも、カボチャはラテンアメリカ原産で、コロンブスの大航海時代以降にヨーロッパ経由でもたらされたものだけれどもね(本ブログ記事「生物資源をめぐる国際攻防 -コロンブスからバイテクまで」 ほか参照)。

 ところで、ヨーロッパの冬至は、日本よりもさらに昼間の時間が短い、と言うか、昼間が無いに等しい。高緯度地方ほど、その傾向は強い。一日中太陽が沈まない、夏の白夜の逆だ。

 そうなると、太陽が恋しくなるのは洋の東西を問わない。精神的にもだが、人間は日光を浴びることでビタミンDを体内で造りだしているという生理的な理由もある。そして、農耕にも太陽光は必須だ。

 さまざまな理由から、世界各地には古代から太陽信仰がある。日本でも、日本神話にも登場し、皇室の祖神として伊勢神宮にも祀られている天照大御神(あまてらすおおみのかみ)は、太陽神のひとつだ。

 長く暗い冬を過ごさなければならなかったアイルランドにも太陽信仰があり、世界遺産に登録されている巨石の遺構ニューグレンも、冬至の日の出の陽光が墓室といわれる遺構の最奥部にまで差し込むように作られている。

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世界遺産ニューグレン(アイルランドにて)



 私の幼稚園教員を養成するための「保育内容(環境)」の授業では、季節の行事としてクリスマスを取り上げ、その由来なども話をする。

 でも、そんな小難しいことは抜きにして、クリスマス会ではパァ~と楽しみましょう。

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紙工作のクリスマスツリーでクリスマス会
(大学の保育授業で)




 【ブログ内関連記事リンク】

 「クリスマスツリーと巨樹巨木信仰
 「巨木文化と巨石文化 -巨樹信仰の深淵
 「祭で休みは、文化か、悪弊か? -祭日と休日を考える

 「第6回世界国立公園会議 inシドニー

(生物資源)
 「生物資源をめぐる国際攻防 -コロンブスからバイテクまで
 「金と同じ高価な香辛料
 「生物資源と植民地 -COP10の背景と課題(1)
 「名古屋議定書採択で閉幕 COPの成果 -COP10の背景と課題(3)


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 本ブログ記事も多数掲載。豊富な写真は、すべて筆者の撮影。

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 目次、概要などは、アマゾンなどの本書案内をご参照ください。


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コメント 8

トックリヤシ

冬至にいつも思うこと・・・
日の出時刻がまだまだ遅くなる・・・、
1月10日を過ぎないと暗い朝に希望が持てないのですよ~(-_-;)
by トックリヤシ (2014-12-24 11:18) 

staka

トックリヤシさん
日の出が遅いと言っても、半年間暗黒の北欧と違って、毎朝必ず夜明けがきますよね。希望を持ちましょう!
ヨーロッパでも、永遠に暗黒ではありませんけどね。

by staka (2014-12-24 11:40) 

mimimomo

こんにちは^^
冬至(夏至なども)はやはり原始信仰と密接なつながりがありますよね^^
by mimimomo (2014-12-24 11:44) 

staka

mimimomoさん、古代の人の生活には太陽は密接な関係がありましたから、冬至や夏至などの太陽の動き、星の動きなどをよく観察していたようですね。
現代でも、太陽光発電をはじめ、生活には欠かせないですよね。
それ以前に、人間も自然の一員ですしね~。
by staka (2014-12-24 11:50) 

旅爺さん

何でもルーツを辿って見るといろんな事が分かって楽しいものですね。
by 旅爺さん (2014-12-29 17:59) 

staka

旅爺さん、これからの時期、テレビのお正月番組でも、お節料理のルーツや意味が取り上げられることが多いですよね
by staka (2014-12-29 18:29) 

水郷楽人

おはようございます。今年1年お付き合いいただきまして有難うございました。
来年もよろしくお付き合いいただきますようお願い申し上げます。
佳いお年をお迎えくださいね。
by 水郷楽人 (2014-12-31 08:18) 

staka

水郷楽人さん、こちらこそお付き合いありがとうございます。
来年もよろしくお願いします。
by staka (2014-12-31 10:44) 

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