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原爆ドームと被爆樹木 -世界平和への願いを込めて [日記・雑感]

 広島への出張の際に、久しぶりに平和記念公園と広島城を訪れた。残念ながら時間がなくて、平和記念資料館や天守閣の見学はできなかったが。

 原子爆弾の爆心地に近い県の産業奨励館(当時)は、現在では「原爆ドーム」として世界遺産(文化遺産)に登録され、世界平和を訴える象徴ともなっている。

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 日本が「世界遺産条約」を批准・加盟したのは、条約成立から20年も経た1992年(リオ・サミットの開催年)で、先進国の中では最も遅い部類だった。条約を受け入れるまでに、政府・国会内ではいろいろな議論があった。

 この原爆ドームもそのひとつで、人類の暴挙を示すものとして、世界平和のためにも世界遺産に登録すべきとの考えがある一方、歴史的にも新しく、いまだその評価は固定しておらず、指定要件の文化財などにも指定されていない、との意見もあった。

 結局は、ドイツのアウシュビッツ強制収容所(1979年世界遺産登録)と同様、人類の負の歴史を示すもの(負の遺産)として1996年に世界遺産に登録された。


 広島城は、毛利輝元が築城し、別名、鯉城とも呼ばれる。天守閣は原爆で倒壊したが、1958年に再建されたという。

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 広島市内には、建物だけではなく、被爆しながらも生きながらえた樹木も多い。広島城内にも、ユーカリやマルバヤナギが被爆樹木として生育している。その生命力には目を見張る。

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(被爆樹木マルバヤナギ)

 原爆ドーム・平和公園や広島城を訪問したのは、平日の朝だったが、それでも多くの観光客などが訪れていた。中には、米国人とみられる子ども連れのグループもあった。原爆の悲劇・悲惨さを世界中の子供たちに知ってもらいたい。それが、将来の世界平和につながるはずだ。

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(米国人らしい子どもたちのグループ)

 平和公園の原爆の子の像は、原爆による白血病で亡くなった佐々木禎子さんをはじめとする子どもたちの霊を慰めるために設立され、周囲に多数の千羽鶴が奉納されていることでも知られている。

 幼児連れの若い夫婦が、像の下で手を合わせていた。この幼児が大人になったとき、さらにその孫子の世代までも、世界が平和であることを切に願わずにはいられない。

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 しかし、この瞬間も、世界各地では、内紛やテロなど戦火が続いている。北朝鮮の核実験や尖閣諸島領土問題などを口実とするかのように、この日本も軍事費増強や自衛隊法改正などに向かっている。

 原爆の子の像の下で手を合わせていた一家の願いは、どうなるのだろうか。

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JUNKO

負の遺産という言葉が重く心に残ります。
by JUNKO (2013-02-03 19:05) 

staka

JUNKOさん、今年は日本提出の世界遺産候補、富士山と鎌倉が審議されます。果たしてどうなるでしょうか。
それにしても、“負の世界遺産”は増やしたくないですよね。
by staka (2013-02-03 19:25) 

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