So-net無料ブログ作成
検索選択

地震ニュースとCMの多様性 -私的テレビ時評 [ちょっとこだわる:民俗・文化・紀行・時事など]

 東北関東大震災(東日本大震災)では多くの方が被害にあわれ、お見舞い申し上げます。
 私のように直接的な被害はなかった人でも、震災地の被害状況、電車の運行や計画停電、さらには原発の状況など、様々な情報を求めてネットサーフィンならぬテレビサーフィンをした方が多いに違いない。政府の情報の流し方が遅いと、どうしてもテレビやラジオのリアルタイムの情報がほしくなる。NHKはもとより、民放各局も地震ニュースを一日中流し続けていた。

 そんな時、ふとインドネシア在住時(1995~1998年)に体験したテレビニュースを思い出した。スハルト政権当時は、民放テレビでもニュースの時間は同一番組を流していた。情報省がチェックしたニュース番組で、どの局でも同じ内容だ。おそらく、戦争中の日本の大本営発表ニュースもそんなようだったのだろう。つくづく、今の日本はニュース内容も多様で、まさにそれが自由社会の所以だろうと思う。

 一方で、個別企業のCM自粛により、民放各局では「公共広告機構(AC)」作成のCMが流れ続けた。私は世の中のことを考えるよい機会だと思う。今回の災害は、人類社会に対する天罰だといったどこかの知事もいたが、その発言は天罰を受ける筋合いのない被災者の方々にとって気の毒だ。為政者だけが受けるのならともかく。

 しかしこの際、原発からの放射線拡散や計画停電もあり、現代の生活のあり方を見直すことも必要だろうとも思う。一日も早い復興を願い、再び惨事が起きないようにすることを国民皆が考えることは必要だ。被災の直接的・間接的を問わず、あるいは有無を問わず、被災者の方々のことを思うこと、他者への思いやりは必要だと思う。その意味で、各局で流れ続ける他者への思いやりや他者とのつながりなどを含めた公共広告をしっかり受け止めてほしい。

 その公共広告の中に、「生物多様性」もあった。つながる生命から生物多様性を考えようというものだ。もともとCMは、直接的にあるいは他製品と比較して製品を宣伝するものと、企業イメージなどを訴えるものがある。その点からすると多くの公共広告、特に生物多様性は後者のイメージ型だ。

 流れ続ける生物多様性CMで、あるいは昨年の名古屋COP10を契機にして、「生物多様性」の言葉は多くの人が知るようになったと思う。しかし、その意味や私たちの生活との関わりは、CMからだけではわからない。これからも、本ブログや講演会、研修会を利用して、わかりやすく解説していきたい。

 毎日テレビから流れ続ける公共広告に対して、「しつこい」などの抗議が殺到しているという。これに対して、公共広告機構ではお詫び文を発表した。確かに今回流れ続ける公共広告だけみていると、前述のインドネシアの画一的なテレビニュースも思い起こされる。これが為政者などによる一方的な洗脳番組だったらと思うと、背筋が寒くなる気もする。しかし、抗議が殺到し、これに対して謝罪文を発表というのは、別の面から背筋が寒くなる。

 本ブログで何度も取り上げている「画一化」と「多様性」。何度取り上げても難しい課題だ。

 (関連ブログ記事)
 「タイガーマスク運動 -ランドセルと多様性
  「ボールペンの替芯からエコと多様性を考える
 「形から入る -山ガールから考える多様性
 「選挙と生物多様性
  「お天道さまが見ている(2) -見ぬもの清し ポイ捨ての美学
 「お天道様が見ている -公と私の環境倫理
 「音楽と騒音と -海外調査から帰国して文化の多様性を考える
 「アクセスの多い『名古屋COP10成果』ブログ記事
 「COP10閉幕と記事の流行 -私的新聞時評
 「物質と便利さを求める若者気質と自己表明


タグ:生物多様性
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学問

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:[必須]
URL:[必須]
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL:
※ブログオーナーが承認したトラックバックのみ表示されます。
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。