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ダイヤモンド富士 in湘南海岸 [日常雑感など]

 ダイヤモンド富士写真を撮った。富士山の山頂と太陽が重なるのを称して、ダイヤモンド富士という。
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 私の居所からは日没時のダイヤモンド富士となる。3月末から散歩・スロージョギングに出かけては、まだかまだかと待っていた。
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春分の日に近くの川の橋上から
 
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4月1日でもまだまだ(湘南海岸から)

 やっと良いタイミングになってきたと思ったら、本日4月4日は天気予報では雨とか。
 諦めかけていたけれど、予報に反して湘南海岸から富士山に沈む日没をみることができた。

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 この日を待っていたのは皆も同じ。今日はカメラを構えた人がたくさんいた。
 明日はもっと良い太陽位置になるかな?
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 ダイヤモンド富士の名所、静岡県富士宮の田貫湖では、4月と8月に富士山山頂からの日の出を見ることができる。その時には、それこそ大砲を抱えたたくさんのカメラマンで、身動きもできないほどだという。
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田貫湖からの富士山
ここからのダイヤモンド富士(日の出)が有名


 昨年、世界文化遺産に登録された富士山。今年も多くの人が富士山のさまざまな光景に見とれることだろう。

 私は世界文化遺産登録に向けた静岡県学術委員会委員を委嘱されていた。世界遺産への登録も終了したので、先日、川勝平太 静岡県知事から感謝状が贈呈され、8年間に及んだ委員会は解散した。

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静岡県庁での感謝状贈呈式の帰りの新幹線から富士山(富士市付近)



 委員会は終了したけれど、ダイヤモンド富士は永遠に!!


 【ブログ内関連記事】

 「祝 富士山世界文化遺産登録 -世界遺産をおさらいする
 「富士山 世界文化遺産登録へ -その秀麗な姿と信仰と芸術の源泉、そして自然
 「富士山入山料 -国立公園の入園料と利用者数制限
 「世界のフジヤマ、天下の険 箱根、そして踊子の伊豆 -国立公園 人と自然(10)富士箱根伊豆国立公園


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 富士山世界遺産の解説も!!


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地球温暖化と高潮 ―防潮堤とマングローブ林 [生物多様性]

 地球温暖化に関するIPCC(気候変動に関する政府間パネル)総会が昨日(3月29日)まで横浜で開催された。世界中から約500人の研究者や政府関係者が参加し、地球温暖化による影響(生態系、食料、海面上昇、健康ほか)と適応策などに関する報告が作成された。

 報告書によれば、日本でも今世紀末には、2000年までの20年間の平均に比べて、降雨量は9~16%増加、海面は最大63cm上昇、砂浜は最大85%消失するという。ハイマツやブナなどの植生をはじめ、生態系にも大きな変化が生じる。さらに農業でもコメやミカンをはじめ、栽培地や収穫量の変化が生じ、熱帯性の害虫増加なども予測される。人への健康被害でも熱帯病などの蔓延が懸念されている。

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高山のお花畑(南アルプス北岳)

 これら予測のうちのいくつかは、既に現実のものとなっている。生態系変化では、ナガサキアゲハやクマゼミなどのもともとは西南日本に分布していた種が関東地方にまで分布を拡大しているのも温暖化の影響とみられている。植物でも、北海道アポイ岳などの高山植物帯の消失ほか、温暖化影響とみられる多くの植生変化が報告されている。近年のシカの増加も、天敵のオオカミ(ニホンオオカミとエゾオオカミ)の絶滅もさることながら(こちらは100年前の話だ)、温暖化による降雪の減少で餌が豊富になったことが大きい。
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個体数増加により貴重な植生への被害も(日光国立公園戦場ヶ原)

 気候変動、いわゆる異常気象は私たちの生活にはもっと切実だ。昨年から今年の天候に限っても、夏の暑さと冬の寒さ、あるいは降水量の異常さは、「観測史上」の最高・最低などの記録を塗り替えてしまった。

 その中でも、海面上昇に伴う「高潮」は、全世界で沿岸域に暮らす人々の脅威となっている。これまでも、南太平洋のパラオなどでは、海面上昇によって国土(島)自体が水没する危機が迫っていることは、マスコミでも映像を伴って頻繁に取り上げられてきた。

 それに加え、昨年(2013年)11月には、フィリピンのレイテ島などで高潮による甚大な被害が生じた。この直接の原因は、もちろん大型台風(台風30号ハイエン)による強風と低気圧の海水面引き上げではあるが、温暖化により通常の海水面も昔に比べて上昇していたことは考えられないだろうか。あるいは、大型台風の発生自体が、温暖化による海水温度の上昇と関係があるのではないだろうか。私はこの点では全くの素人なので軽軽な推測はすべきではないかもしれないが。

 いずれにしろ、日本ではもっぱら地震による津波に関心が集まっているが、温暖化に伴う高潮被害の増加にも目を向ける必要がありそうだ。

 インドネシアでは、沿岸域のマングローブ林が、エビ養殖池や水田耕地の造成、薪炭材利用のための伐採などにより、急激に減少してきた。マングローブ林は、これまで防潮堤の役割も果たしてきたが、伐採・消失に伴い高潮被害も頻発するようになってきた。

 

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マングローブ林(インドネシア・スマトラ島)

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マングローブ林を伐採して造成したエビ養殖池(スマトラ島)

 地方政府当局は、被害軽減のためにコンクリートや石積みの防潮堤を建設しているが、工事によりわずかに残ったマングローブ林が伐採されることにもなっている。もちろん、わずかなマングローブ林では防潮機能は十分発揮できないかもしれない。
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マングローブ林の代わりに建設された石積み防潮堤(スマトラ島)

 しかし、沿岸住民はコンクリート護岸(防潮堤)にも不安を抱き、マングローブ林の防潮機能に期待してもいる。私が昨年実施したスマトラ島ランプン州の沿岸住民へのアンケート調査でも、マングローブの防潮機能に対しては、他のエビ・魚類など海産物の育成機能、海水の浄化機能、沿岸の浸食防止機能などよりも、高い評価をしている。

 インドネシアの地方政府では、日本のように10mもの高さの防潮堤は、予算面でとても建設できない。いや、日本でも東日本大震災後の津波対策として、長大な高い壁のような防潮堤の復興には議論が起きている。「緑の防潮堤」や計画的な移転などのもっと総合的な対策も提案されている。
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東日本大震災の津波被害による防潮堤倒壊(岩手県宮古市田老町)
右奥の建物は、震災遺構として保存される「たろう観光ホテル」

 世界的にも、高潮を含む様々な自然災害に対して、自然の機能を活用した自然災害減災(ecosystem-based disaster risk reduction: eco-DRR)対策が模索されている。

 私たち人類は、食料はもちろん、建築、衣類(繊維)、乗り物、薬品その他多くの分野で自然を模倣(生物模倣技術 バイオミメティクス)して、さまざまな製品を生み出してきた。

 自然から学ぶことは多い。このブログでもたびたび取り上げているように、健全な社会は多様性に支えられていることを自然は教えてくれている(生物多様性)。

 人間社会での多様性は、人種や宗教などの多様性はもちろん、いろいろなことに対する考え方や言動も多様であることを認めることだ。すなわち、個性の尊重だろう。とかく日本では画一的な社会性を求めることが多いが、私自身、教育の場で心したい。

 地球温暖化から、ずいぶんと話はそれてしまった!?


 【ブログ内関連記事】

 「津波とマングローブ林再生 -スマトラ島のマングローブ林から(1)
 「震災被災跡地の風化 -被災地訪問記1
 「地球温暖化と生物多様性

 「奇跡の一本松と川を遡った津波 -被災地訪問記2
 「多様な生態系のエコツアー:マングローブ林と観光の可能性 -スマトラ島のマングローブ林から(4)
 「バーベキュー炭もマングローブから:マングローブの生活資源 -スマトラ島のマングローブ林から(3)
 「そのエビはどこから? -スマトラ島のマングローブ林から(2)

 「イベント自粛と被災地との連帯 -自粛の連鎖から多様性を考える
 「地震ニュースとCMの多様性 -私的テレビ時評

 「タイガーマスク運動 -ランドセルと多様性
 「ボールペンの替芯からエコと多様性を考える
 「形から入る -山ガールから考える多様性
 「音楽と騒音と -海外調査から帰国して文化の多様性を考える
 「選挙と生物多様性
 「自然の営みから学ぶ -人と自然の関係を見つめなおして

 【書籍出版のお知らせ】

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『生物多様性と保護地域の国際関係 ―対立から共生へ―』
 明石書店より3月25日発行

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